『田んぼダム』の取組み
大雨が心配な季節です。
市は様々な治水対策に取組んでいますが、どれも時間と多額の費用が必要となります。
全国的に注目され取組みが進んでいる『田んぼダム』、大雨の時に一時的に雨水を水田に貯め時間をかけてゆっくりと流す事で下流域の浸水被害の軽減を図るものです。排水口の堰板を工夫する事で『田んぼダム』として効果が出て来ます。費用も安価で今年からすぐに取組めて効果がすぐに出ます。しかし、『田んぼダム』の取組みを行うことで農作物への被害や堰板の管理などの労力が増加するなど負担が出てくることが想定され農家の皆さんのご理解とご協力が必要になってきます。
令和6年度、小郡市で初めて田んぼダムの取組みが立石校区の花立地区で農事組合の皆さんのご理解とご協力で始まりました。12.7haの田んぼに10cm貯める事での効果は25mプール約30杯分です。この取組みをさらに加速させるためには国の補助金制度の活用・普及啓発や農業関係者・防災関係機関・地域住民・行政の連携など仕組みづくりが必要です。
また、田んぼダムは上流域で広範囲で行う事で効果が現れてきます。宝満川上流域の他自治体との連携を進め、ため池等の先行排水や田んぼダムの実施など協力のお願いを行い浸水被害の防止・軽減に努めていきます。
上部をV字にカットして排水量を抑制した堰板(機能一体型の取組み)
※勝ちゃんタイムズ2024・夏 掲載
小郡・鳥栖・基山の3議会で4年ぶりの合同研修会を地域開発をテーマに開催しました。
交通利便性の良さから小郡にはコストコが、鳥栖にはアサヒビールが、その他多くの企業がこのエリアには注目をしています。それぞれの市町の現在の開発への取り組みと課題について意見交換をしました。中でも基山町が進めている九州高速道東側のエリアの開発約10ヘクタールは小郡と隣接していて道路や水などで大きな影響が考えられます。
保水機能のある田んぼを開発することに対しての浸水に対する不安もあります。市町どころか県も違うので開発基準も違ってきます。今回の意見交換会で流域治水に対して自治体間連携の必要性を伝えました。現在、市も流域治水の取り組みとして10月から宝満川上流域の太宰府市・筑紫野市・筑前町・鳥栖市・基山町と意見交換を行い、ため池等の先行排水や田んぼダムの実施など協力を訴えてきています。これからも執行部と一緒になって上流にある他自治体との連携を進めて浸水被害の軽減に繋げていきます。
基山町が約10ヘクタールの開発を予定している九州高速道の東側
※勝ちゃんタイムズ2024・新春 掲載
今年度の治水対策として水路改修やため池・河川の浚渫、公共施設に雨水貯留施設の調査・設計に取り組みます。また、大雨の予報に合わせてため池や水田の水を先行排水するなど関係する皆さんのご協力をいただいて流域治水に取り組んでいます。
しかし小郡市だけの取り組みでは流域治水は効果が十分ではありません。
宝満川上流にある筑紫野市、筑前町や基山町との連携が重要です。
その中で考えられる取り組みの一つとして田んぼダムがあります。
田んぼダムは水田の持つ貯水機能を強化してダムとして活用する治水対策です。
全国の自治体でも取り組みが始められていて朝倉市でも2014年から取り組まれています。田んぼダムの効果と一方では農作物への影響やコスト・取り組みへの労力などを関係者で共有・理解して進めていく必要があります。上流にある他自治体との連携は困難が予想されますが国の補助金等を活用して小郡市として他市との連携で流域全体の治水に取り組んでいく必要があると考え動いてまいります。
▲7/10 樋門閉鎖による内水氾濫対応のポンプ車排水 国・県のポンプ車2台が対応。
▲7/3 の豪雨で溢れ出した内畑堤、市道は通行止めになりました。内畑堤はR6に浚渫の予定。
※勝ちゃんタイムズ2023・夏 掲載
9月4日(日)に嘉麻市の県消防学校で開催された第26回福岡県消防操法大会において、小郡市消防団がポンプ車の部で優勝をしました。
コロナ禍での大会で応援に行くことは出来ませんでしたが、8月の訓練激励の時に見せていただいた選手の皆さんの素晴らしい操法が目に浮かびました。
消防操法は火災時の消火を想定したものであり、県下1番の消防団があることに市民として感謝であります。ありがとうございます。
そして選手の皆さん、お支えいただいたご家族、職場、仲間の団員、三井署の皆さんおめでとうございます。
※勝ちゃんタイムズ2023・新年 掲載
11月3日(文化の日)に小郡市文化会館において市制施行50周年の記念式典が挙行されました。
昭和47年4月1日に春日、大野城、筑紫野そして小郡の4市が3万人特例で市になりました。以来50年、福岡市と久留米市の中間に位置する本市は当時約3万2千人であった人口も現在は約5万9千人まで増え確実に発展をしてまいりました。当時の人たちは小郡の50年後をどう想像されて、まちの姿をどのように描かれていたのか?
まちの50年後を考えたときに、私は安全で安心して住んでいけるまち、住み続ける事ができるまちを最も大切に考えなければならないと思っています。
災害に強い、働くところがある、学ぶところがある、癒されるところがある、人と人のつながりがあるまち。
50年後の小郡市は交通の利便性を活かしてもっともっと発展していることと思います。
いまやらなければならない事をしっかりと取り組んで小郡市の襷を次世代に繋いでいこうと思います。
※勝ちゃんタイムズ2023・新年 掲載
令和4年3月17日、小郡市はコストコホールセールジャパン株式会社と立地協定を結びました。
まちの未来のためにBIG CHANCEです。
小売業界世界第3位の外資系の会員制大型スーパーで1999年日本初上陸店としてCOSTCO久山倉庫店がオープン。現在は全国に30店舗、九州で3店舗を展開しています。特徴は広域的なエリアからも集客が出来る魅力的な店舗という事です。
このコストコが2024〜2026年のオープンを目指して準備をしています。
近隣市町はもちろん大分、佐賀、長崎からも集客が見込めます。多くの人が小郡に来ることで地域経済の活性化につながり、事業者にはビジネスチャンスが生まれます。また市民の皆さんにはレストランやその他多くのお店が出来て利便性の向上につながります。反面、多くの方が来ることによって交通渋滞や歩道等の安全面について課題があるとされています。コストコ進出に限らずこの課題は小郡の発展のためには越えなければならない課題です。今、小郡が大きく変わろうとしています。いいところ!課題!をしっかりと検証しながらまちの将来のために今取り組んでいかなければならないことがいっぱいあります!
「一番大切なのは市民の意識、声」です。たくさんのいろんなご意見をお聞かせください。
▲筑後小郡IC
▲IC西側の出店予定地
【出店予定地】小郡市上岩田(筑後小郡IC付近)
【敷地面積】 約68800㎡(予定)
※勝ちゃんタイムズ2022・夏 掲載
令和3年4月30日付で小郡中学校、小郡地域運動広場を含む21.5haが、農地や自然環境の保全を図る市街化調整区域から計画的に市街化を図る市街化区域に編入され、第1種住居地域に指定されました。大きく利便性の向上が図られ、商業施設が出店に向けて準備を進めています。
※第1種住居地域とは住居環境を守るための地域です。3,000㎡までの店舗、事務所、ホテルなどが建設できます。
※勝ちゃんタイムズ2021・夏 掲載
小郡市の人口は前回(2015年)よりも1,425人増加した59,408人でした。
この結果、来年度より地方交付税の配分が多くなり収入増につながります。
これも調査員と職員が全庁あげてチーム小郡で頑張られた成果だと思います。お疲れ様でした。
※勝ちゃんタイムズ2021・夏 掲載
福童浄化センターの南側(県道久留米小郡線から国道3号線までを取り付け道路として整備)に令和5年度中の完成を目標に事業を推進しています。
交通の便利が良くなるのは間違いない事ですが市の負担もゼロではなく5〜10億円程度の負担が見込まれています。また、土地の有効活用には冠水する土地に対しての浸水対策が必要です。近年発生する集中豪雨では内排水を処理する宝満川本体の改修も必要になってくる事が想定され莫大な費用がかかります。
新型コロナの影響で社会情勢が大きく変化した中、企業が設備投資できるのか?市の負担と企業進出による税収増の費用対効果の検証が重要です。
※勝ちゃんタイムズ2021・新年 掲載
今年は5年に一度の国勢調査が行われます。大正9年(1920年)から始まって今年で100年目となる国の最も重要な統計調査です。
外国人の方も対象であり、住民票の届出に関係なく、10月1日現在で住んでいる場所で調査をします。この国勢調査の人口が地方交付税の交付額の配分を決める最も重要な基準になっていて、例えば2,000人増えるとこれからの5年間は毎年、約1億8,000万円の増になるそうです。
前回の平成27年は57,983人で平成22年の調査の時から516人減少しています。交付税が前回よりも少なくなってしまいました。住民基本台帳の人口は59,169人でしたのでかなりの調査漏れがあったのではないかと思われます。
前回の反省に立って今回は調査に向けて全庁を挙げて1人も漏らさないという覚悟で取り組みを進めています。
※勝ちゃんタイムズ2020・夏 掲載
民間委託は人件費などのコスト削減と行政にはない民間のサービスを取り込むことにより行政サービスの質を向上させる効果があります。よく知られているのがTSUTAYAやスターバックスが入っている佐賀県武雄市の図書館です。民間委託することで年中無休、9時〜21時まで利用する事ができます。また、県外からも多くの人が訪れる観光スポットにもなっています。
最少のコストで最大の効果をあげることは経営者であれば誰もが考えることです。
小郡市でも平成19年から取り組んでいる行財政改革行動計画の中で民間委託を積極的に推進するように計画をされています。私も一般質問等で何度も民間委託の推進を提案してきましたが、さまざまなハードルがあるという事から取り組みが進みませんでした。
今回、小郡、三国、のぞみが丘の3つの大規模小学校で学校給食の調理業務を民間に委託する方針が出されました。市民の皆さんには目につかない、目立たない事ではありますが持続可能な行政運営をしていくために、経費削減と多様化する市民ニーズに応えるために民間が持っているそれぞれの専門分野でのノウハウを活用することが出来ます。
何よりもさまざまなハードルを乗り越えて民間委託が進み始めたことが大きな改革であります。確実に小郡は変わってきています!
※建設中ののぞみが丘小学校給食施設
令和2年度より民間委託で自校式給食がスタート
※勝ちゃんタイムズ2020・新春 掲載
※勝ちゃんタイムズ2019・夏 掲載